狛江高校ダンス部OB Aokidさんのインタビュー公開

10月12日(土)TAMARIBA前夜祭で連動開催される「DANCE TRUCK TOKYO」に出演する狛江高校ダンス部OBで、ダンサー/アーティストのAokidさんにお話をお聞きしました。狛江高校時代は青春を謳歌し、文化祭でウォーターボーイズを披露、多摩川でのエモいエピソードもお聞きしました!

◉Aokidさんは狛江高校ダンス部出身だそうですが、どんな高校生活でしたか?

d中学3年生の頃にダンスを始めました。高校に入ったら軽音楽部に入ってバンドをやろうと心に決めていました。

しかし下心を持ってダンス部を見学した際にウィンドミル(くるくる回るブレイクダンスの技)をやったところ、次の日からクラスに女の子が「青木くん踊ってよ」と尋ねて来たこともあり楽しいしもう少しダンスを続けていくことにしました。

ダンス部に男子が少なく、いつも他の部活の男子達の青春を羨ましく思って眺めていました。本格的なダンスの活動は学校の外のチームにあり、一方で文化祭では有志の参加者を募って「ダンス部ではやれないチームを作って文化祭に少しでも貢献したい!面白い学校だぞ狛江高校は!」という風にしたいと考えていました。

ダンスをする一方で人一倍映画や音楽を通しての青春への憧れがあり、ウォーターボーイズをこの高校生活で行う事なしに僕の人生はないという思いでいました。なので高校3年になったら絶対文化祭でウォーターボーイズを行う事、そしてそれにみんなで取り組むことの中にきっと廊下を走り回るような青春の景色や、触発されて盛り上がる学校全体の高揚感のイメージがあって、なんとかそれをしたいとずっと焦っていました。

いざそれが始まっていくと映画やドラマ以上に色んな事がメンバーの中で起きていって、発案者でありながらも公演に辿り着けるか相当な不安がありました。

しかし文化祭は成功して、そのあとの半年感もその勢いのまま僕にとっては楽しいものになりました。多くの人にとってもそうであってほしいと思いましたが、中々難しいこともあるなぁというのは卒業して何年か後になって再会した友人が当時を振り返って話していたことで考えさせられました。

だけど僕にとっての高校3年間というのは青春の実践そのものでした。また考えやイメージを持って取り組むこと、ないものを作っていくことでより良いと思える場所にしていけることの手応えを感じるものにもなりました。色んな人とのチームワークによってですが。

◉狛江、多摩川の思い出は?

ウォーターボーイズの練習をいつも学校のプールで行うことは難しかったので学校が使えない時に集まってダンスの練習をしたり。文化祭の打ち上げをしたり。また学年を越えて交流しようということでBBQや花火をした思い出もあります。

誰かに告白されたり、あるいは好きな子に告白してダメだったりした時の時間の流れもぼんやり覚えているなぁ。


◉現在の活動を教えてください

それから一時期はダンスをもっと磨くべくダンスの学校に入ろうともしましたが結局、映画に突き動かされるなぁということを考えているうちに映画学科のある美術大学に入ってコンテンポラリーダンスなど始め、アーティストのように美術作品の制作や展示なんかもしています。ストリートダンスは20歳の時に一線から退いて、それからはずっと作品を作ったりする形で活動をしています。たぶん、高校の時に踊ったりする以外にもポスターを作ったり、何か人を呼びかけてイベントをしたり、ウォーターボーイズでより立体的なパフォーマンスをしていく中で生まれた興味やその時の工夫が面白くて、今もダンスだけにとどまらない活動をしているんだと思います。下手だけど遠回りでやっと歌ったりもしています。高校生の時は確かにダンスもするけど、その他それぞれが色んな表情を持って行き交って過ごす時間があり、そのことが現在の取り組みとして現れているようにも思います。


◉狛江公演はどんなダンスパフォーマンスになりそうですか?

飛び跳ねたり、ぐるぐるしたり、バーン、少し静か、などを行き来するようなパフォーマンスになるのではないでしょうか。

いいところを見せたいですが、非常にダンスを見せるに難しいシチュエーションであるように思っています。

なるべく知らない人とも出会ってしまえるような何かが起こせたらうれしいです。

高校の友人などももし久しぶりに見る機会になったら変わってないなぁと思われるかもしれません。

がんばります。


【Aokid プロフィール】
ブレイクダンスチーム廻転忍者として高校生の頃より活躍。2008年には世界大会に出場する。東京造形大学では映画を専攻。当時からパフォーマンス、ドローイング、写真、文章、ビデオ、イベントなどを始める。形態にとらわれず、街をテーマにアクションを色んな角度より試みる。映画の影響で高校生の頃に独自のWATER BOYSを仲間と立ち上げる。2016年の個展『ぼくは”偶然のダンス”の上映される街に住んでいる。』(ガーディアンガーデン)や、2017年の単独公演『I ALL YOU WORLD PLAY』(STスポット)も共に映画などを独自に咀嚼したリアクションとも言える。また現在継続して行なっているプロジェクト”aokid city”はパーティーなどへの、”どうぶつえん”は公共空間への提案がある。横浜ダンスコレクション2016にて審査員賞を受賞。


TAMARIBA前夜祭 連動プログラム DANCE TRUCK TOKYO詳細はこちら

0コメント

  • 1000 / 1000